魔羅太郎と黒光りZの旅#47

こんにちは! 魔羅太郎です!

では、「正統竹内文書」の内容を、「古事記、日本書紀」と比較しながら見ていきましょう。

「正統竹内文書」では、宇宙創成の成り立ちから伝えられています。これも面白いのですが、
今回は人型の神の出現のあたりから話を始めます。

イザナミとイザナギがそれぞれ『陰陽』を表わしています。 陰陽の合一から物質世界が生まれる、という話は世界中で語られています。

 

「古事記、日本書紀」(以下、記紀とします)では、イザナギとイザナミが、天沼矛で泥の海を掻き回し、
落ちたしずくが淤能碁呂嶋(オノゴロじま)となり、その後次々に島が生まれ、「大八洲(おおやしま)」=日本列島となりました。

蛇のように絡み合い世界を生み出す、伏羲(ふっき)と女媧(じょか)。陰陽の合一。 それぞれの手に『角定規』と『コンパス』をもつ。

定規とコンパスといえばこのマーク。真ん中の『G』はGODであり、幾何学(コンパスと定規)=ジオメトリーの『G』と言われています。

蛇神の絡み合い、陰陽の合一とはミクロの世界にも。

 

その後、イザナギ・イザナミは火と冶金(人類の文明)の神、「加具土命(カグツチ)」を最後に、「33」の神を産みました。
そして、前回お話したようにイザナギが禊の後、三貴神である「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」を産んだとしています。
「記紀」ともにおおよそ同じです。

インドのナーガ神。

ヘルメス=知恵と導きの神の持つ『カドゥケウスの杖』も柱を中心に絡み合う蛇です、

「正統竹内文書」では、イザナギ・イザナミは縄文時代から、弥生時代の初期まで実在したリーダーの「役職」であるとしています。

魔羅太郎が思うに、まだ豪族的なリーダーが点在していた日本列島で、一部の地域を率いていたにすぎなかったでしょう。

縄文時代は自然の恵みを全体で分け合う暮らしでしたが、巨大な木造建造物や簡単な土木整備を行っていましたから、
組織化された社会生活を送っていたはずです。
アニミズム(自然に対する敬意)を重んじる社会でもありましたから、呪術的なカリスマがリーダーだったと思います。

1人のリーダーを後の陰陽道思想で、陰陽に分け、イザナギ・イザナミとしたのか、もともと、実務リーダーと絶対的シャーマンが併存していたのか。
中国の「伏義と女媧」も陰陽ですし、イブもアダムの肋骨から創られています。陰陽合一から世界が生まれる話は世界の神話で共通で、絡み合う「蛇」として表現されています。
イザナギの「ナギ」もインドの「ナーガ(蛇神)」、「ナミ」は女性形という説もあります。

どちらにしろ、日本はこの時代から、政治を司る「統治王」と祭司を司る「祭司王」が2人1組、陰陽合一という形で地域を統べていたいうことになります。

幕府と朝廷、内閣と天皇、軍部と天皇、それぞれの時代にこのかたちは引き継がれています。

つづきますっ!

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