魔羅太郎と黒光りZの旅 #60

こんにちは!魔羅太郎です!

 

大国主と須勢理毘売命。
夫婦であり、統治王と祭祀王。
二人一組で出雲大国を治めるふたり。

「記紀」では「大国主」と正妻「スセリビメ」との間には子供がいなかったとなっています。
「大国主」は「八千矛神(やちほこのかみ)」と呼ばれるほど、全国に妻を持っていた(平和的習合)のですが、
その中でも、大きな権力の一族の女と思われる妻「神屋楯比売(カムヤタテヒメ)」です。

『神屋盾比売(かむやたてひめ)』「矢」、「盾」とつくことから防衛防御の神トいわれますが、単純に「屋建て」、つまり建築技術に長けた技能集団に関係のある女神であろうと思います。

 

「神」のつく名を持つ神は、神話では造化三神のひとり「神産巣日神(カミムスビ)」、スサノオの妻のひとり「神大市比売」、
そして「神屋楯比売」の3人だけ。「神」の名を持つこれらの人物は、「祭祀王」として「神」と一体になれるシャーマンだったとされています。

「大国主」の妻である「神屋楯比売」が「祭祀王」なのであれば、出雲族の族長であり(末子相続)、
「祭祀王」でもある「大国主」の妻「須勢理毘売命(スセリビメ)」と「神屋楯比売」は同一人物となります。

来歴が謎の多い「瀬織津姫」

宗像三女伸、日向族と出雲族を束ねる存在。

 

正統竹内文書でも、明言はされていませんが、この二柱が同一の人物だったことを示唆しています。

そして、「事代主神」=「アジスキタカヒコネ」とすれば、「記紀」によると「アジスキタカヒコネ」と
「下照媛(高照姫)」は、「大国主」と「田霧姫(タキリヒメ)」の子供たちですから、
「タキリヒメ」=「宗像3女神」=「瀬織津姫」=「神屋楯比売」=「須勢理毘売命(スセリビメ)」となるのです。

つづきますっ!

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