こんにちは！魔羅太郎です！

古代製鉄の神といえば、ヤマタノオロチと並んで、もしくはもっと古いのが｢アラハバキ神｣です。

有名な縄文の『遮光器土偶(しゃこうきどぐう)』。これをアラハバキという説もありますが…。

かわった名前ですが、全国で、おそらく縄文時代から祀られている神様です。自然信仰から始まり、
龍神とされています。いまでは、ヤマト政権の思わくで主祭神の立場を追われ、｢客神∥客人神(まろうどがみ)｣として、
摂社、末社扱いになっています。

アラハバキ神社

アラハバキ神社。どちらもちょっと調査不足でどこの扁額かわかりません。

神社の名前として残っているのは、三重県の｢屋乃波比伎神(ヤノハハキカミ)｣、豊川の｢荒波々伎神社(アラハバキ)｣、
鳥取の｢波波伎神社(ハハキ)｣、宮城の｢荒脛巾神社(アラハバキ)｣、など探せばまだまだあるかもしれません。

ちなみに、北海道、小樽にある｢金吾龍神社(きんごりゅうじんじゃ)｣の奥宮には、2万年～5千年に遡り祀られている
日本最古の龍神である｢荒波々幾大神｣(アラハバキノオオカミ)が祀られています。

最古の『真金の龍神』アラハバキ！

北海道に残る、最古のアラハバキ神社、金吾龍神社。質素な分だけ、縄文の自然信仰を強く感じさせますね。

主祭神は｢大元尊神｣（だいげんそんしん）という宇宙の始まりの神ですが、恐らく奥宮に祀られている、
アラハバキがもともとの主祭神かもしれません。どちらにしろ、追いやられた縄文神が北海道で辛うじて祀られているというところでしょうか。

｢金吾｣とは天子の護衛という、意味もありますが、｢金｣は｢真金(まかね)｣であり、｢鉄｣のことです。｢吾｣は親しみや尊称であり、
｢金吾龍｣とは｢真金(鉄)の龍神さん｣とも読み解けます。

伊勢神宮には「矢乃波波木神（やのははきのかみ）」という箒神（ほうきがみ）が祀られています。
この神様は伊勢神宮の敷地を守る神らしいですけど、そもそも古くからその土地を守る、｢産土神(うぶすながみ)｣であり。
のちに｢箒神｣は出産の神とも言われるようになりました。

｢ほうきがみ｣は｢ハハキがみ｣で｢蛇神｣ということになってます。｢木に蛇が巻きついた様子｣を｢ハハキ｣というとも。
生命の円環と｢蛇神｣関係ですよね。

余談ですが、｢旧約聖書｣のモーゼが神から｢十戒(じゅっかい)｣を授かる時に、｢青銅｣の｢蛇｣が｢旗竿(はたざお)｣に巻きついた姿で現れるシーンがあります。

旗竿に青銅の蛇。これをネフシュタンといいます。

ネフシュタンを描いたものですが、『旗竿』じゃないですね。

｢旗竿｣は｢T字型｣をしていて、｢タウ十字｣とも言われ、ローマ時代の｢はりつけの十字｣です。

この｢青銅の蛇｣は後の｢キリスト｣の姿を暗示しているとも言われています。聖書の中で｢蛇｣は｢神｣になったり、
｢悪魔｣になったりしますね。｢ハハキ｣と関係あるかどうか、わかりませんが‪w。まあ、いいです。

『T(タウ)十字』の十字架です。これがローマの正式な磔台です。上のでっぱりは『罪状版』で、『ナザレのイエス、ユダヤの王(を騙ったもの)』と書いてあります。

この｢矢乃波波木神(ヤノハハキカミ)｣は間違いなく、全国にある古代縄文神｢アラハバキ神｣のことです。

｢アラ｣が｢荒(あら)｣という尊称の一種であるように、｢矢乃(やの)｣も｢八の｣で、
(漢字のない時代の大和言葉に後に入って来た書き文字である漢字を当てている=万葉仮名)大きいことを
｢八尋(やひろ)｣とか｢八重(やえ)｣とか｢八雲｣とか、｢八咫烏｣や｢八咫鏡｣とか｢八｣は大きなことを表す尊称です。

｢八乃ハハキの神｣は今までの話と合わせると｢大きな(偉大な)蛇の神｣となりますし、｢八の｣をそのまま取ると、
｢8の蛇神｣。これ｢八岐大蛇(ヤマタノオロチ)｣じゃないですか？

伊勢神宮にヤマタノオロチが産土神として祀られてるんですよ。アラハバキ神=龍神=ヤマタノオロチ説、これ魔羅太郎説です！

土着の神であり、製鉄神でもあるアラハバキ神、ヤマタノオロチであることから、
後にやってきたスサノオより古く日本にいた製鉄を知る民族、鉄を使う民族ということになります。

武蔵国一宮である｢氷川神社(ひかわじんじゃ)｣の主祭神は｢素戔嗚尊(スサノオ)｣ですが、地主神は｢アラハバキ神｣で、
｢客神∥客人神(まろうどがみ)｣として祀られています。

｢氷川｣は｢斐川(ひのかわ)｣であり、｢火ノ川｣です。｢スサノオ｣と出雲の｢斐川｣。
｢スサノオ｣に倒された｢ヤマタノオロチ｣と｢アラハバキ｣の関係が見えてきませんか？

ちっとも、進まないハナシ‪w。

魔羅太郎もそろそろ、このシリーズ、フィニッシュしたいんですが‪w。

つづきますっ！