魔羅太郎と黒光りZの旅#30

こんにちは!魔羅太郎です!

丹後、丹波に入ったスサノオは琵琶湖を通って、畿内に入ります。

前に「伊吹山」と「ヤマタノオロチ」の話をしましたが、「古事記」には「古志(こし)の八岐大蛇」という記述があります。「古志(こし)」は「越」のことで、「越前」、「越後」地方のことを指します。この辺りも鉄鉱石が採れ、海流を使えば大陸とも近いですから、スサノオ以前から大陸由来の技術で「製鉄」をしていたと考えられます。

お馴染みの『素戔嗚尊(スサノオノミコト)』。八岐大蛇退治。後ろのいるのが『櫛稲田姫(くしいなだひめ)』。ヤマタノオロチが初期の製鉄集団、櫛稲田姫が水稲農耕を象徴しているとも。

 

そこにメソポタミアから、最新の「製鉄技術」を持ったスサノオが現れ、「製鉄」そのものと、「日本海側」から「尾張」、
さらに「東国」への「鉄ルート」を地元豪族=「アラハバキ神」たちから奪う形になった。これが、「ヤマタノオロチ神話」となった。摩羅太郎はそう考えます。

ここまでの前置きで十分語ったところです‪w。

スサノオと息子のイソタケルはここでも、最新技術を駆使して「神」としての「存在感」を見せつけます。

スサノオは「製鉄」を、最新の大規模製鉄を行い、それまでより多く、とくに「鉄」の流通が少なかった「尾張」から「東国」へ供給を増やしていきます。
燃料の木は、前にもやった「紀州=木州」からの物流確保をしたでしょう。

スサノオと息子のイタケルは、和歌山から伊勢の「紀伊」との繋がりも深く、魔羅太郎は、イタケル=五十猛神=ニギハヤヒは「猿田彦(サルタヒコ)」と同一、
もしくは深い関係があったと考えています。

饒速日(ニギハヤヒ)は伊勢で「五十猛神(イソタケル、イタケル)」=「伊勢の有力者」と呼ばれ、「製鉄と豊作」の神として「猿田彦」、
紀の国では「有功の神(いさおしのかみ)」=「林業の神」と呼ばれています。

ちなみに、和歌山の熊野大本宮の主祭神は「気津御子神」(けつみこがみ)は「速素戔嗚尊(スサノオ)」で、「木の神様」です。

島根県の松江に「佐田神社(さたじんじゃ)」がありますが、ここの主祭神は「猿田毘古(サルタヒコ)」です。

古代大和言葉では「サル」は「鉄」や「製鉄」を表していたとも言います。前にやった「蛇」=「カカ」、「ハハ」が、象徴的に「製鉄」を表わすのにたいして、
「サル」=「砂流」(さる)=「鉄」というコトバそのものの意味として。

「アラハバキ」の「アラ」も古語では「鉄」の意味でした。「ハバキ」は、伊勢神宮にも祀られている「波波木神(ははきのかみ)」=「木に蛇が木に巻きついた神」です。
伊勢神宮では「辰己(龍蛇)」の方角に向いています。

知恵の紙でもあり、『道行の神、道祖神(どうそじん)』の神格も持つ、ギリシア神、『ヘルメス』の持『カドケウスの杖』。

ヘルメス神

エジプトの知恵の神『トト』と『ヘルメス』を集合した『ヘルメス・トリスメギストス』。 科学の前進となる『錬金術の祖』と言われる人物。右下に『カドケウスの杖』。

『岐の神(くなどのかみ)』。出雲族よりも古く、出雲地方に坐す神様です。『龍蛇神』なので、『八岐大蛇』とも関係あるかもしれません。スサノオは竜蛇を倒して出雲の国を建てたのですから。

今も出雲で崇敬される『久那土の神、岐の神(くなどのかみ)』

 

「木に蛇」といえば、メソポタミアやギリシアでは知恵の象徴=「カドケウスの杖」として有名ですし、出雲の「久那斗神、岐の神(くなどのかみ)」もそうです。
そして、「岐の神」は「道祖神(どうそじん)」であり、「猿田彦」は「道祖神」としても有名です。このへんはまた、後ほどやります。

出雲大社の、あの大きな注連縄(しめなわ)も「蛇の交尾」つまり、「生命」や「陰陽」、「循環」を表しているともいわれています。

蛇の交尾、循環再生、生命を象徴するシンボル

出雲大社の『注連縄(しめなわ)』

 

注連縄が「雲」で房が「雨」、垂(しで)が「雷」を表していることも、そうですが。また、話が逸れました‪w。

水の流れを「水流」(つる)と、大和言葉では言います。古代朝鮮語ともいわれていますが、「つる」=「鶴」と名のつく地名は「水の流れ」や「朝鮮系渡来人」の集落があった所が多いです。

「朝鮮系渡来人」は「肉食」や「革製品」に縁が深いですから、洗うために豊富な水場に住んだのかもしれません。また、また話が逸れました‪w。

つまり、「猿田彦」は「砂流」(サル)=「製鉄」と「田」文字通り「水稲農耕」の「神」であったといえます。この2つはワンセットで発展してますからね。
猿田彦神社では、田植え祭り有名ですよね。

とにかく、燃料の物流と大陸経由、「越」経由の鉄鉱石や砂鉄を使って、大規模製鉄を始めるスサノオ一団。

つづきますっ!

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