魔羅太郎と黒光りZの旅 【番外編】11月23日のハナシ

こんにちは!魔羅太郎です!

少し前のハナシですが、11月23日、「勤労感謝の日」でしたよね。

みなさん、11月23日は、『もともとは「勤労感謝の日」ではなかった』こと知ってますか?

実りに感謝の日

 

この日は、日本が太平洋戦争に敗戦するまでは、「新嘗祭(にいなめさい)」という神道行事の日だったんです。

1945年、GHQ=連合国軍最高司令官総司令部、マッカーサーが「新嘗祭」を「勤労感謝の日」に名称変更しました。

GHQは多くの占領政策を実施しましたが、その目的は日本人の精神文化の破壊でした。

アメリカ軍は圧倒的な物量で、日本が敗戦に追い込まれることは時間の問題でしたが、大戦中、
アメリカ軍は日本兵の行動に幾度となく脅威を感じていたといいます。

日本人の精神文化を野放しにしておけば、国力を回復した暁に、アメリカにとっての大きなリスクになると判断しました。

敗戦を機に徹底的に日本人の精神文化を破壊することが、占領政策の第一目標となりました。

戦後、日本にやって来たマッカーサーは、「仁徳天皇陵(大仙古墳)」や「伊勢神宮」の内部を徹底的に調べた話など
、以前のブログでお話した通りです。

伊勢神宮における新嘗祭の様子

 

「新嘗祭」とはその年に収穫された五穀を、天神地祇に感謝し供え、それらを分けていただき共に食すというものです。
「日本書紀」にも記述があるので相当古くから行われている年中行事です。

行事自体は今でも、天皇自身や各神社によって行われています。これが、もともと皇居内や神道界隈でのみ行われていた行事なら、
わざわざ「勤労感謝の日」とする必要もありません。

「新嘗祭」はもともと、旧暦の11月に行われており、それは丁度、「冬至」のひにあたります。

「冬至」は1年でもっとも日の短くなる日です。太陽のエネルギーがもっとも弱まり、翌日から力を回復する日になります。

この日に、収穫された穀物を共に食し、太陽神「天照大神」の復活を祈念するというところに意味があります。

単に、「一年勤労おつかれさま!」という意味ではないんです。

この部分が、抜け落ち意識されていなければ、GHQの施策は成功したと言えるでしょう。些細なことですが、
こうした小さなことの積み重ねが日本人のアイデンティティを失わせていくんです。

なんで、こんな話したかといいますと、魔羅太郎、先日「天孫人種六千年史の研究」って本買いました。

一冊、3,300円也。

 

実はこの書籍も、戦後GHQによって発禁となっています。今回、復刻されたので買ってみました。

内容は日本の「天孫」、天下って(あまくだって)日本を治めた人々と「シュメール人」との関連性について書かれた本です。

この本は昭和2年に書かれたものです。日本人シュメール起源説は、想像より古く、
江戸時代に出島に来ていたオランダ人研究者が唱えたものです。

このオランダ人研究者は日本の特異な文化がどこから来たものなのか調べるために言語に注目しました。

言語体系は簡単に変わらない。言語体系を辿っていけばそのルーツが分かるというものでました。

日本語は膠着語(こうちゃくご)といって、語幹に意味の違う文字をくっつけることで言葉そのものの意味を変化させる言葉です。
膠着とはくっつけるという意味です。

たとえば、「食べる」「食べない」「食べたい」「食べよう」などは「たべ」という語幹に「る」「ない」「たい」「よう」がくっついて単語のバリエーションを増やしています。
これが膠着語です。

日本の言語体系が近隣のアジアのどの国とも似ておらず、「シュメール語」に近いということから「日本、シュメール起源説」が提唱されました。

シュメールの紋章と十六弁菊花紋

十六弁八重菊花紋とシュメールの紋章

 

言語以外にも日本の「三種の神器」と「シュメールの三種の神器」は「ユダヤの契約の箱の三種の神器」より似ています。
「ユダヤ」と「日本」では三種までは同じだけれど、内容は幾分違いがあるのに対して、「シュメール」とは全くおなじと言っていいんです。

もともとは江戸時代に遡る、外国人によふ外国人のための文献でしたから、いわゆる戦前の「皇国史観」とは無縁のものです。
しかし、今回書かれた本は昭和2年、「皇国史観」を後押しする内容かもしれませんね。

今回の本が、どういった熱量で、目的をもって書かれているのかは読んでないので分かりません。それでも、マッカーサーが禁書にするだけの内容なのか楽しみではあります。

おもしろい内容があったら、またブログに書こうと思います。

つづきますっ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください