EDひっぷの電車ぼんやり記

朝の通勤電車。いつもと同じ車両、同じ景色。
だけど今日は少し違った。寝坊して1本遅れたせいで、知らない人ばかりの空間に紛れ込んだ。

前の席ではサラリーマンが目を閉じてリズムよく舟をこぐ。
隣の女子高生はイヤホンで口を動かしている、きっと推しの曲。
ドアのそばでは年配の男性が、新聞を折りたたむたびに妙に丁寧で、なぜかそれがかっこよく見えた。・・・いや気のせいだった

私はというと、窓の外をぼんやり眺めていた。
ビルの隙間に一瞬だけ見える朝日。ちがう地下鉄だった
あれを見るたび、「今日も一応生きてるな」と思う。

次の駅で乗ってきた子どもが、手のひらサイズのパンを大事そうに食べていた。なんてそんな平和な電車通勤ではない

誰もが自分のペースで、今日をやり過ごしている。
そんな風景を、今日もこっそり記録するEDひっぷである。