夜中のコンビニって、なんであんなにドラマがあるんだろう。
先日、寝つけずにアイスを買いに行ったら、店内はまるで別世界だった。
スーツ姿のサラリーマンが、缶チューハイを2本と唐揚げ棒を無言でレジに出す。
その横では、学生っぽいカップルが肉まんを分け合って笑っている。
奥の棚では、パジャマ姿の女性が真剣にカップラーメンの塩と味噌で迷っていた。
深夜2時のコンビニって、人間模様が詰まった小さな劇場みたいだ。
私はというと、ガリガリ君を手にレジへ。
店員さんが無言でバーコードを通す音だけが響く。
外に出た瞬間、夜風が冷たくて、ちょっとだけ孤独が沁みた。
でも、不思議と嫌じゃない。
街が眠る時間にだけ感じられる“生きてる感”。
そんな夜が、案外いちばん贅沢なのかもしれない。



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