真奈美がホテルの一室へ入ると、すでに信哉はソファに腰を下ろし、グラスの中の琥珀色の液体を揺らしていた。
「遅かったな。」
低い声に、真奈美は小さく微笑んだ。「急がせるのが好きなくせに。」
信哉はグラスを置くと、立ち上がり、真奈美の細い腰を引き寄せた。指先がそっと彼女のTバックに触れる。鈴が甘く鳴り、二人の間に静寂が落ちる。
「これを外す日が来ると思うか?」
信哉の囁きに、真奈美は少しだけ目を伏せた。「どうかしら。」
信哉の指先がTバックの紐をなぞるように動き、鈴がかすかに揺れた。その音に反応するように、真奈美の身体がわずかに震える。彼女の頬が紅潮し、信哉の唇がゆっくりと彼女の耳元へと近づく。
「まだ、お前の音を楽しみたい。」
囁く声に、真奈美は瞳を閉じた。信哉の指がTバックの布を優しく引き寄せると、鈴の音が微かに重なり、甘美な余韻を残す。
「いつか外す日が来るとしても……今夜じゃない。」
信哉の言葉が確かなものとして響く。真奈美はゆっくりと目を開け、彼の視線を受け止めた。
鈴の音が再び響いた。それはまるで二人の未来を暗示するように、夜の静寂の中で消えていった——。
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