魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#36

こんにちは!
魔羅太郎です(^^)/!

 

70年代、スーパーカーブームというのがありました。
当時のスーパーカーの定義は、8~12気筒エンジンを
ミッドシップに搭載し、エキゾチックでアヴァンギャルドな
デザインでパッケージしたスポーツカー、、、という感じでした。

ランボルギーニミウラ

 

300馬力だとか、時速300㎞/h、
とにかく速そうなカタチ、レーシングカーばりのパッケージ、
などの記号がスーパーカーに必須のものでした。

市販車初のミッドシップ12気筒、ランボルギーニ・ミウラが、350㎰で
最高速度280㎞/hで発表されると、レースで名を売っていたフェラーリも
負けじとミッドシップスポーツの開発を開始、ランボルギーニもエンジンが
横置きV12気筒だったミウラから、より運動性に優れる縦置きにした
カウンタックを開発。

ランボルギーニカウンタック。ミウラも同じミッドシップだが、V12エンジンを横置きすることで、着座位置を後輪に近い位置にしてFRのようなプロポーションにしている。ミッドシップパッケージの最適なボディワークを実現したのは、カウンタックが初めてだったため、ミウラはそれまでの、自動車デザインの価値観から古典的なスポーツカーデザインになってしまった。

 

発表された2台のスペックは、カウンタックが最高速度300㎞/h。
絶対に負けられないフェラーリ356GT4/BBの最高速が、後出しで
2㎞/h上回る、302㎞/h。ただし、どちらも実測では260㎞/h程度
しか出なかったそうです、、70年代に260㎞/h出るのもすごいことですが、
、、230㎞/hぐらいで振動と騒音で大概の人はアクセル戻しちゃった
らしです。

 

カウンタックとスペックで競い合ったベルリネッタ・ボクサー、BBだが、デザインはミウラに近い。やはり、FRスポーツに近いデザインになっています。ただし、こちらは水平対向12気筒を縦置きに搭載している、厳密には挟角180°のV12。重心事項を下げるために、水平対向を選んだが、当時の技術では、計算通りの剛性・タイヤ性能を確保できず、ミッドシップの利点を生かしきれなかった。カウンタックのデザインがミッドシップというパッケージングから創造されたといっていい新しさだったことが分かりますね、、

 

子供のブームですからね、怪獣とかヒーローロボットの
延長みたいなものですね、子供がみるような夢が物体としてそこに
あるっていうところが、怪獣、ロボットとは違う、実在という
ロマンがあったのは確かです。

公道実測で300㎞/hオーバーを達成したのは、1986年のポルシェ959。
スカイラインR32GTRの元ネタです、、誤解が無いように言うと、
あの値段で959もどきを作った日産はすごいですよ、、

959の最高速は317㎞/h、当時最速の量産車でしたが、翌年に
フェラーリF40によって324㎞/hで記録を塗り替えられます、、

ただし、安全に300㎞/hにとどく959に対して、フェラーリF40はターボラグも大きく、
公道では運転しにくいクルマでした。思えば、このF40で往年の
スーパーカー時代は終わったと感じます、、F40はスペチアーレとして、乗り手
を選ぶクルマでした。上手い人が乗れば、とてつもなく速いが、その名誉は
死と隣り合わせ、、まさにエンツォが愛したレースの世界を具現化した
クルマでした。V12ではなく、V8ツインターボでしたし。

その意味で、F40に敬意を払い、いわゆるスーパーカーの最後の世代は、
フェラーリ・テスタロッサだったかもしれません、この車を最後にフェラーリは
一部のスペチアーレ、限定車をのぞき、V12はフロントエンジンにのみ搭載
されることになりました。

 

ランボルギーニはミッドシップ+V12を現在も作っています。
フェラーリは、フラッグシップのV12はFRに戻して、GTの方向に
マーケットを想定しているみたいですね。

取り巻く環境や、性能確保を考えた時に、V12気筒のフラッグシップは
カタログモデルになるのは難しいと思いますが、フェラーリといえばV12、
ロマンです、、

今回はル・マン24時間に出場したフェラーリのル・マン・ハイパークラス
をもとにコンセプトワークを生成してみました、新し味があるとすれば、
コックピット後方がミッドシップのわりに低くデザインされました。
V12エンジンをコンパクトに低く搭載できれば、ミッドシップとしては
後方の視界が一気に良好になるはずです。コックピット後方の
乱流を制御しやすいので、空力的にも有効です。

つづきますっ!

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