魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#28

こんにちは!
魔羅太郎です!

 

前回、ジャパンモビリティショーで発表された、
日産の次世代スポーツコンセプトを紹介しました、

明らかにスカイラインGTRを意識したアイコンを
備えたデザインでしたが、どうにも付け焼刃のデザインにしか
見えません。逆にそこが新しいと言われれば、それまでですが、、

夏休みの工作みたいな日産のコンセプトカー、これじゃあコンビニ入れないでしょ、

 

考えてみたら、21世紀になってスポーツカーのコンセプトそのものが
ノスタルジックな商品になっていますよね。

市販スポーツの新興メーカー、マクラーレンなどは別として、
フェラーリやポルシェ、マセラティ、アルファ・ロメオ、ランボルギーニなどは
新車に歴史上の名車のデティールをちりばめるのが当たり前となっています。

これらのメーカーは趣味性の高い商品としてのクルマに大切な要素は、
性能、品質はもちろん、歴史=ストーリーが不可欠だということを知っています。

先述の日産のコンセプトカーは、デザイナーの仕事としては、
斬新ですが実用性を考えた時に、このデザインは成立しないでしょう、、
それでは工業デザインといえませんよね、、

2024年マスタング

 

かといって、人気のあった当時のデザインを焼き直して、、
というのもデザイナーの仕事ともいえませんしね、

魔羅太郎は個人的には1960~70年代に自動種のデザインで
完成してる気がするんですよね、カマロ、マスタング、ポルシェ、フェラーリ、、、
みんな67年~73年ごろ、ちょうどオイルショックまでが、自由に自動車を
作れる最後の時期だったと思います。

このギリギリの時期に発表された不運の2代目スカイラインGTR。
オイルショックのあおりで、レースの活躍の場を奪われ、
生産台数も少なく、幻のGTRと呼ばれています。
テレビCMで使われた、『ケンとメリーのスカイライン』のコピーから
『ケンメリ』とよばれるモデルです。

ケンメリ・スカイラインGTR、このモデルのGTRはほんと少なくて、たった197台。1973年にモデルチェンジ、そして第1回オイルショックが1973年、自動車レースもほとんど開催中止となり、GTRとしての活躍の場を失ってしまいました。不運の名車です。

 

当時の国産スペシャリティの流行は、アメリカンマッスルカーの
縮小版のようなデザインでしたが、ケンメリもアメリカンクーペのように
カッコよかった。今でこそクルマの本場はヨーロッパというような空気がありますが、
当時はクルマと言えばアメリカでした。

金持ちは、キャデラックに乗るのがあたりまえ、ベンツなどは
医者が乗るクルマ(丈夫なだけのクルマ)というような扱いでした、

一般にはベンツやBMWはほとんど高級車として
知られていなかったんではないかな、、ドイツも日本も敗戦国でしたしね、、
この時代、ちょっと前までGHQが駐留してたんだから仕方ないですね、

クルマのデザインの本質は時代に左右されるものではない、
という発想で、今回はそのケンメリ・スカイラインのシルエットを使って、
次世代のスポーツクーペを生成してみました。

 

ケンメリ・スカイラインのシルエットを使って、次世代のスポーツクーペを生成してみました。

ボンネットからルーフラインにかけて、ケンメリ・スカイラインのシルエットを参考にしたコンセプト。ほかにも歴代スカイラインのデティールを盛り込んでいます。

 

デザイン業界ではあまり評価されないリブート商品ですが、
21世紀のマスタングも、カマロもかっこいいですからね、
FRクーペの不文律は黄金比ですよ、、

なので次期スカイラインもこれでいいんじゃないですか、、?

つづきますつ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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