魔羅太郎と黒光りZの旅 #64

こんにちは! 魔羅太郎です!

 

7世紀ごろの東アジアに地図です。

 

前回お話した「中原の覇者」とは「記紀」編纂時には、「唐」でしたが、「中原の覇者」という言い方をするのは、
いわゆる中国の歴史は4000年と言いますが、4000年がすべて同じ民族による国家だったわけではないということです。

異民族同士で覇権を争う訳ですから、権力の移譲は平和的には行われません。
古来より「中原の国家」では、「徳」のない政治をすれば、「世」が乱れる。乱れた世を正す人間は「天子(神のようなもの)」に選ばれたものである。
ゆえに新政権、新王朝は「天子」に選ばれたものが建てるものだ、という考えがあります。
こういった考え方を「易姓革命」といいます。

「三国志」の「劉備玄徳(りゅうびげんとく)」。徳の仁。

 

政争や支配権の争いに「勝った」人間に「徳」があった、敗れた側には「徳がなかった」、「なくなった」という理屈です。
疫病や飢饉も、為政者の「徳」が無くなったから、となります。
「儒教」の影響が強い国に現れやすい特徴ですね。

現在の韓国などもそうで、大統領が変わると、前大統領がみんな捕まりますよね。悪いから「交代があった」という考え方が、現代にも残ってるんですね。
「儒教」的には、前任の権力者の行いを敬うべきという考えなので、改革も、刷新もできません。
なので、「敬うべきでないもの」にしてしまわないと、政治改革が出来ないんです。

ほぼ毎回、こうなりますね。

 

そもそも、選挙のときに現政権を罵倒しますから、勝った時には旧政権はタダで帰して貰えないんです。
何故こんなに話をしたかと言うと、外国向けの「日本書紀」で示したかったのは、「天皇=ミカド」は「神そのものの血統によって継がれるもの」ということです。

古代日本の真実は今まで話してきた通り、異なりますが、「易姓革命」とちがうのは「そもそも神の子孫(天孫)」が
「永遠の権利」をもって「治める」国だといっているわけです。

疫病や飢饉になっても、天皇は祈りますが、引きずり下ろされることはありませんよね。

では、もう一度、出雲族が日向族と合併した時代戻ってみましょう。
正統竹内文書等を参考に国家成立以前の古代日本から、大和朝廷成立までにどういった血統の流れがあったのか?

つづきますっ!

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