魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#31

こんにちは!
魔羅太郎です!

 

前にトヨタに、MR2を復活させる計画が
あるかも知れない、という記事がありますが、、
というお話をしました。

フィアットX1-9。
FF用のエンジンを180度反転して、
ミッドシップに搭載、既存のコンポーネンツを使い、
2シーターのリア駆動エンジンを構築する手法で作られた、
量産仕様のミッドシップスポーツでした。

フィアットX1-9、FF車を180度反転させて、ミッドシップ後輪駆動に

 

FF用のエンジンは横置きになるので、
ミッドに積んでも横置きは変わりません。
ミッドシップなら、縦置きにしたいところですが、
生産コストがかさんで高価なクルマになってしまう。
横置きミッドシップのメリットはコストを抑えて、
まがりなりにもミッドシップが作れること。

国産初のミッドシップ、MR-2

 

反対に横置きのミッドシップで大きなデメリットは二つあります。
一つは横に長くなることで、サスペンションを取り付ける
スペースがなくなってしまうこと。
サスペンションアームの長さが制限されてしまうので、
結果として、大きな入力に対して接地面を最適に
維持することがむずかしく、サスを動かさないように
セッティングする必要が生じ、セッティング自体が硬くなってしまう。
当然、突き上げがひどくなり、低速での乗り心地が悪くなります。

2代目、MR-2

 

二つ目に、物理的なヨーモーメントが大きくなります。
重心から離れた位置に重量物があるほど、慣性力が強まり、
Z軸方向の回転運動の収束性が悪くなります。

簡単に言うと、左右に曲がるときに回転方向の動きが
治まりにくくなるので、アンダーステアやオーバーステアなどを
誘発しやすくなります。タイヤのグリップ力を越えると途端に
スピンモードに陥ってしまします。

グループB、ランチャ・ストラトス、V6エンジン(長さは三気筒と同じ)を横置きした、パッケージングで敢えてホイールベースを短くして旋回性を上げている、簡単にスピンするのが写真を見ても分かりますね、

 

この二つの欠点はエンジンが長く、大きく、重くなればなるほど、
助長されます、、つまり、エンジンを小さくしてしまえば、これら二つの
欠点はほとんど目立たなくなります。

WRCラリーに初めてフルタイム4WDを持ち込んだアウディ。これがクワトロの元祖です。クワトロは圧倒的に速かった、

 

エンジン形式は4気筒~3気筒、2.0~1.5リッターが
適切な排気量になります。

この当時のフルタイム4WDは曲がりにくいのが欠点でした、後にポルシェ959が電子制御前後デフでこれを解決し、その仕組みを量産車に落とし込んだのがR32GTRでした。デフ技術がまだなかったこの当時は、ミッドシップ化することでアンダーステアを相殺していた。回頭性は上がりますが、ランチャのようにスピンしやすい上に、4WDのトラクションで速度も上がっているので深刻な事故が続出、グループBは終焉を迎える。

上のプジョー同様、ハッチバックボディの下にミッドシップ+4WD[のメカが

フィアットのX1-9や、トヨタMR-2はこの文法に則った、
パッケージングでした。
トヨタはハチロクレビンや、トレノの後継車として
MR-2を開発しました、、角ばった初代MR-2のデザインはトレノやセリカに
通じるデザインです。

グループB、グループSに参戦予定で開発された、『222D』形はちがえど、ランチャS4や、プジョー205ターボと同じ、ミッドシップ+4WD、エンジンは縦置きに替えられているので、市販のMR2とは全くの別物ですね、、

 

この軽量小型なエンジンが前提のミッドシップスポーツをベースに
トヨタは当時グループBと呼ばれたレースカテゴリーでラリー参戦する
計画がありました。開発コード『222D』。
横置きエンジンを縦置きにして、4WD化、
1トンそこそこの車体に500馬力と、ミッドシップのトラクション、
旋回性能を盛り込んだ意欲作でした。

早くなりすぎたグループBは、カテゴリーの見直しに迫られ、
このモデルはレースに参加することなく、お蔵入りになってしまいました。

【トヨタ222D スペック】

●全長×全幅×全高=3985×1880×1290mm
●ホイールベース=2470mm
●車重=1023kg(一次試作目標値)
●エンジン=直4DOHCターボ
●排気量=2053cc(3S-GTE改)
●最高出力=500ps以上
●サスペンション=前後ダブルウイッシュボーン
●駆動方式=4WD

直線的なデザインが、いま新鮮!

トヨタ・ハイブリッドエンジンに、モーターアシストのハイレスポンスターボ、モーター駆動の前輪にして、4輪統合制御で回頭性と安定性を両立できます、

 

こんど、もしMR-2が復活するなら、小型軽量、AWDは
アリかもしれません、操縦安定性が確保できますし、
電気モーターを使って4輪独立で4WDにして、電気モーターを使った
ターボ、ハイブリッドにすれば日本車らしい小粒でテクノロジーの詰まった、
現実的なスポーツカーになるかもしれません、、

デザインはあえて、『222D』を現代風にアレンジしたものにします、、
直線的なデザインが新鮮に映りますね、、

つづきますっ!

 

 

 

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