魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#25

こんにちは!
魔羅太郎です!

 

ジャパン・モビリティーショーで、ホンダがプレリュードの
コンセプトを発表しましたね、、

 

ちょっとピンと来ないプレリュード・コンセプト

メカニズム的な内容は、特に説明はなかったようですが、
新時代のスペシャリティスポーツと銘打っているわけですから
パワーユニットもハイブリッド以上の仕掛けがあることでしょう。

80年代のデートカーブームの本命だった、ホンダ・プレリュードは
当時でほとんどのグレードが100万円台で購入可能でした。

 

日本のスペシャリティカーの元祖、初代プレリュード。アメリカ市場向けの、いわゆる『セクレタリー・カー』でしたが、日本ではサイズ的にデートカーとして人気に。クーペのカッコよさ、華やかさがありますね、、大人の女性が乗ると似合いそう。二代目以降はライバルを意識しすぎて、男っぽくなった分、大人の色気がない車になりました、、クーペって昔から『大人のクルマ』ですよね、、

クルマも随分と高くなったと思いますが、
まさに失われた20年、日本人の給料が上がってないんですね。

昔のクルマと比べると、今のクルマは基本性能が上がっていますから、
高くなって入ると思います。

 

リトラクタブルライト、セリカやトレノ、サバンナもこれでしたし、流行ってたんですね。この2代目と次の3代目が爆売れしました。

フェラーリより低いノーズ、それを実現するためのほとんどストロークしない、フロントダブルウイッシュボーンサスペンション。5バルブエンジン、世界初4WSなど当時のハイテクてんこ盛りで、100万円台で買えて、女の子にもてた、コスパ最強モデル。

 

さて、プレリュードは新時代のデートカーをコンセプトにしているそうですが、
快適に乗れる人数が2人のクーペが、この時代に需要があるのでしょうか。

いちどミニバンタイプの快適さ、SUVタイプの視線の高さを味わってしまった
今、さらにどちらも今の技術をもってすれば、そこそこ運転にも楽しさがある、
となったときに、見回せばタイヤしか見えない車高の狭い、運動性能も
そこそこのクルマを買う人がいるんでしょうか、、

おそらく、そんな現代のスペシャリティーカーの回答が、
トヨタのCHRなんかだと思います、SUV全般とか、、、

レクサスRZ-EV。これが現代のスペシャルティー最右翼じゃないですか? EVとしての完成度、凝った空力パーツ、走りに目くじら立てない理知的な熱さがありますね、

 

そんな中でホンダのプレリュードが出す、新時代のスペシャリティスポーツ、
80年代ならスペシャリティスポーツ=デートカーでした。

今ではFRドリフトカーとして認知されている、S13シルビア、180SXも
当時はデートカー、プレリュードの対抗馬としての商品でした。

プレリュードはFFでしたので、ドラシャがないので床面が低い。
その分、天井高モ低くなって、よりスポーティという価値観でした。

バブルがはじけて、若者のクルマ離れ、メーカーの余裕がなくなると、
スペシャリティスポーツ市場は、潰えてしまいました。

90年代後半は、ランエボやインプレッサなどの4ドア・ラリーレプリカ、
4WDスポーツが流行ったことで、逆に軽量で運転が楽しいFRにスポットが
当たりました。漫画の影響も大きかったと思います、
シルビアや180SXは、生産を終えていましたが、デートカーとして
でえはなく、FRスポーツとして見直され、中古市場で人気車種となりました。

その後、ホンダのオデッセイが人気となり、ミニバンブームが起きます。
各メーカーが軽からLサイズまでミニバンを揃えるほど、それまでの
セダンからの買い替え需要として、不景気の日本国内の消費を
支える形です。その後は、ハイブリッド、EVと続き、今に至っています。

いちど、大きな車にのってしまうと、狭くて人も荷物も載らないクーペは
商品力を失ってしまいました。バブル以降の不景気は、日本全体の
価値観も変えてしまいましたね、、

それまでのスペシャリティカーと呼ばれたジャンルは、suv、もしくは輸入車に
とって替わられましたね。

もはや、クーペの存在意義はスポーツ走行時のボディ開口部の小ささによる、
ボディ剛性確保、、くらい、しかもサーキットなどのごく限られた状況下で
意味があることで、普段の使用環境では、パッケージング・ユーティリティーを
犠牲にするほどの違いはないでしょう、、

ポルシェや、フェラーリの価値はブランドの意義が強いので、物理的な優位性、
広いとか、大きいとかに左右されません。
ましてや、ポルシェも、フェラーリもSUV出してますから、マーケットをよく
分かっているということです。

こういった中で、ホンダのプレリュード・コンセプト、なかなか難しくないですか、、?

FFベースのスペシャリティなんて、カタチ以外に意味がありません。
カタチ=デザインそのものに機能性が落とし込まれてはじめて、
本物になるわけです。レースカーのカッコよさとかまさにそれで、、

ホンダはS2000でエンジン縦置きのFRスポーツに挑戦しましたが、
タイプR並みの高回転を目指しすぎて、一部のマニアに売れたのみ。
なぜ、マツダのロードスターが世界中で売れたのか、、、
誰にでも分かる運転の楽しさがあったからです。
S2000の最大トルクは細く、高回転=馬力を追及してしましました。
これは、サーキットを走るレースカーのセッティングです。
当然、サスペンションの設定もそれに準じた結果、公道では
まったく面白くないクルマになりました。
ホンダ極端すぎるんですよね、、

しかし、トヨタMR-2復活の噂もあります。
トヨタはここ数年で、トヨタ=スポーツのイメージを丁寧に作ってきました。
白物家電化したクルマという商品に、再度価値観の変革を起こそうとしてるように
見えます。それは、つまりマーケットの創造ということです。

 

今回はプレリュードというより、現代のスペシャルティークーペが商品として成立すのかという記事にあわせた、デザインを生成してみました。

若者がクルマを所有ずることが当たり前になった、昭和の末期に
差別化というマーケットであったスペシャリティカー、スペシャリティスポーツとして
一世を風靡したホンダ・プレリュード。
いまや、本格的な走行性能は、スポーツを名乗る以上当たり前、
環境性や電子デバイス、目新しいパワーユニットなど新たな商品価値を
どのように盛り込んだクルマになるのか、、
ジャパン・モビリティーショーでホンダはどんな手ごたえを掴んだのか、、。
どんな形になって、プレリュードが復活するのか楽しみです。

つづきますっ!

 

 

 

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