魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#19

こんにちは!魔羅太郎です!

 

先日、某自動車雑誌をペラペラと眺めていますと、トヨタがMR-2を
新規開発中とのスクープ記事が、、

クルマ好きが読む雑誌ではスポーツカー系の記事のほうが
読者が喜ぶので、ちょくちょくこういった記事が出てきます。

不景気続き・高齢化の日本で国内専用車は難しいでしょうから、
海外でスポーツカーと呼べる性能、趣味性が求められるでしょう。
排気量が2.0リッターを越えると高い車にありそうですね。

トヨタMR-2は、FF用の横置きパワートレーンをそのままシートの後ろに
のせて、アクスルシャフトを逆転させて後輪駆動にした、FFエンジン利用型
簡易ミッドシップの一台です。

初代、MR2。80年代ならではの、直産的デザインがかカッコいい、、

2代目、MR2。スパーチャージャーだった初代に対してターボチャージャーに換装。パワーは上がったが、当時の制御ではトルクカーブが唐突で、ミッドシップゆえにハンドリングは危なっかしかったが、熟成されて後期モデルのハンドリングは悪くない。

フィアットX1/9。FFエンジンを180°反転させてミッドシップにするというアイデアはこの車が最初だったと思います、、初代MR2がこの車にインスパイアされていることは一目瞭然。

 

古くはフィアットX1/9から始まったんじゃないでしょうか?
ポルシェ914はビートルのフラット4をミッドに積んでますが、
ご存じのように、ビートルはRRですので、エンジンの搭載位置を
リアアクスル上から、ミッドに置き換えているという点で、正当な進化
版スポーツという感じです。

FFの生みの親はアレックス・イシゴニス、エンジンとミッションを二階建てにして横置きし、車体のフロアはフラット、室内も広くなる、という発明だった。これが、MINIです。

ランボルギーニ・カウンタック。V12エンジンとミッションを縦置きにして、ドライブシャフトではなく、トランスミッション部分で180°後方に入力を戻して、後輪を駆動している。上のMINIと比較するとスペース効率を犠牲にしていることがよくわかる。その代わりに手に入れるには運動性だ。

 

FF利用型ミッドシップは、お手軽にミッドシップが作れますが、
FFエンジンはエンジンとトランスミッションが二階建て構造ですので、
重心が高くなってしまう。2.0リッター以下のエンジンでなければ、
物理的に不利、、というよりミッドシップ化にメリットが無くなってしまいます。

初代NSXエンジンは横置き、リアタイアの後ろはエキゾーストシステムのみ。ただし、そこには大きなトランクがあり、オーバーハングの軽減のためというより、トランクルーム確保のために横置きを選んだようにも見える、、フロントのサスペンションはダブルウィッシュボーン式だが、リアサスはストラット。これもエンジン横置きの弊害といえる。後方にエンジンを傾けて、全高と重たいカムヘッドを下げていることが分かる。

ロータス・ヨーロッパ。これは精密模型です。エンジンは縦置き1.5リッター・直列4気筒エンジン(フォード製)。縦に4気筒を積んでいるのに、NSXと比べるとリア・バルクヘッドにめり込むように積んでいて、トランクスペースは後輪軸上。NSXほどリアオーバーハングは出ていない。これが運動工学的に理想的なミッドシップだ。これと比べるとNSXはRR(リアエンジン)といっていい。

初代NSXは、FFジェンドの横置きV6を使ってました。
DOHCヘッドとなれば、重心高はかなり高かったはず。NSXが縦置きV6だったら、
本当に名車になっていたんじゃないかな。

初代NSXのモノコックをつかってGT500でレースをしているときに、ホンダは
はじめからエンジンを縦置きにしています。時速200~300㎞レベルのスポーツカーなら、
縦置きがセオリーと知っていて、販売上のマーケティング優先で
エンジニアリングを犠牲にしてしまったんです。

ポルシェ918、V8エンジンをフロア最下部に搭載。後輪軸上にはと乱視ミッションがあるだけ、ランボルギーニ・カウンタックとは違い、縦置きエンジンに対して、90°反転してミッションが結合されている。この結果ホイールベースを短くでき、運動性能は上がる。ぱっつんぱっつんのパッケージ設計。でもまったく妥協してません、、もちろん値段も違いますが、、同じく理想的な設計のMINIや、フィアット・チンク・エ・チェントは大衆車ですから、設計と値段はあまり関係ないかも。

 

初代ビート。エンジンが小さいので低く積めるのが分かる。リアのサスアーム長も長いですね。これが分かっているから、NSXは余計にもったいない。

フェラーリ296GTB。3リッターV6+エレクトリックシステム。V6エンジンのヘッドの位置見てください、NSXの透視図と比べて、かなり中央寄りに搭載されてますね、またV6の挟み角も120°で広く、重いエンジンヘッドを下げて、開いたV角に吸気システムを配置して、コンパクトにしてます。これが、スポーツカー専用設計のエンジンです。

上の図のエンジン。120°V6エンジンコンパクトです。重いヘッドが低い位置にあります。

スバル水平対向4気筒エンジン。下が新設計。エンジン、ミッションともコンパクトになっていて、全高が低く、薄くなってますね。さらに重心位置が車の中心寄りに設計されてます。

 

おそらく、ホンダにはFF用エンジンしかなかったので、専用設計で
縦置き用エンジンを開発しても無駄、コストで高額になりすぎて売れない、ゴルフバッグは
2個積めないと売れない、、など、販売側の圧力で理想から遠ざかってしまった。
ホンダが普段相手にしている客層を想定していたら、スーパースポーツなんて売れませんよね。

結果として、硬派だったスポーツカー市場にコンフォートという概念を持ち込んだのはNSXの功績ですが、
世界発オールアルミボディにF1直系のV6を『縦置き』で積んでいたら、歴史に残る名車になっていたはずです。

また、話が逸れましたが、この時代にMR-2を出すのは商業的にはかなり難しい、、と思われますが
ポルシェ・ボクスターや、ロータス・エミーラなど、ミッドシップライトスポーツというジャンルは
日本のメーカーとしては技術的にも手が届くジャンルです。

ポルシェ550スパイダーA。ミッドシップ・ポルシェの先祖です。

 

86BRZの4発水平対向をミッドに積めば、トヨタ製ボクスターができそうです。
そのまま4輪駆動の、ミッドシップスポーツが出来るかもしれません。
もちろんミッドシップ専用プラットフォームは一から作るわけですから、
簡単にはいかないと思いますが、、

 

ポルシェ・ボクスター コンセプト!

ボクスター・コンセプトとして載せましたが、トヨタがMR2を復活させるとなったら、このクラスになるでしょう。

 

今回は、AI生成のプロンプトに、小型ミッドシップスポーツと入れたら、
550スパイダーっぽいのが出てきたので、clip on studioで手直しして、
リア回りを、より550スパイダーらしく書き直しています。

時期MR-2があるとしたら、取り巻く条件からこのくらいのサイズになると思います。
2シーターミッドシップ、、ちょっと難しそうですね、、

 

つづきますっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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