魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編7

こんにちは!魔羅太郎です!

 

 

今回は国産車のうちでも数少ないスーパースポーツ、NSXです。

というより、国産のスーパースポーツを見ないまま、電動化してしまいそうなので、国産スーパースポーツ待望論というか、現実的ではないんですけれども、そんなお話をしようかと思います。

日本ではスーパースポーツというより、GTR、ランエボ、WRXなどの、スーパーウェポンとよばれるような「競技用のハコ車」が人気ですね。

NSXは90年代、バブルの時期に発表された当時量産車初のアルミモノコックボディにV6エンジンをミッドシップに搭載したスポーツカーでした。

スタイリングは伸びやかで優雅ですが、リアのオーバーハングはリアルスポーツとしては厳しい。このスタイルがNSXのアイコンではあるけれど。

 

当時は日産のR32-GTR、マツダ・アンフィニRX-7、3ロータリー搭載のコスモスポーツ、などバブル景気がなければ企画もされないような車種が生産されていました。

90年代といえば、ホンダがF1で常勝中。そんななかで企画されたNSXは本格的なスポーツカーと期待されましたが、いざ発表された実車は各媒体でプロムナードカーと揶揄されるものでした。

プロムナードカーとは:『スポーツカーではあっても、峠をギンギンに攻めたりせず、街中をお洒落にクルージングするクルマという意味である。』
とあります。、モノコックアルミボディという凝った作りながら、V6エンジンはレジェンド用の横置き型。FF用なのでトランスミッションとエンジンは2階建て、当然重心は高く、正方形に近いV6とはいえ少なからず、サスペンションアーム長も制限され、一説に営業サイドから「ゴルフバッグが入らないと売れない」と言われて泣く泣くつけたトランクが、リアアクスル後ろにオーバーハングしてくっついています。

フロントもリアも、タイヤの前後は何も無い方が運動性は上がります。(空力的な理由で、意図してフロントオーバーハングを伸ばしているデザインもあります。)
こんな、作りから奥様が買い物に行くときに乗る派手めの「プロムナードカー」といわれたわけです。事実、運動性能もそうですが、NSXは当時のどんなスポーツカーよりドライビングが快適だった。

比較対象が極端ですが、同時期開発のフェラーリF40はまさにレーシングカーで、現代の基準では大した馬力ではありませんが、電子制御もなかった時代には、まさにジャジャ馬、腕がないと乗りこなせない車でした。

これと比較すると、NSXは日本の企業体質をそのまま体現したようなクルマになってしまいました。しかし、この快適なスポーツカーというコンセプトはヨーロッパのスポーツカーメーカーに危機感に近い衝撃をもたらしたといいます。

実際に、この21世紀のスポーツカーは乗り心地が良いのは当たり前、飛ばす時にはサスペンションは締め上げるが、快適性を犠牲にはしない、というのがベーシックです。

NSXが時代を先取りしていたかは、分かりませんか、事実未来のスポーツカー像に大きな影響を与えたのでした。エンジンを縦置きにしていたら、本当に名車だったと思います。

F1マシンデザイナー、鬼才ゴードン・マーレイが設計した『マクラーレンF1』20年以上たったいまでも名車です。BMW製12気筒搭載。これがホンダだったら本当に唯一無二の名車だったはず。コンストラクターズ優勝を何度も果たした、『マクラーレンF1・powered by Honda』となりますから!

 

当時のマクラーレンカーズが企画生産した、「マクラーレンF1」は、オンタイムでエンジンサプライヤーだったホンダにエンジン供給を打診しましたが、ホンダは即答で断ったそうです。理由はビジネスにならないから。ほんの数百台か数十台しか生産しない、スーパーカーようのエンジンに保証やなんやら付けて、合わんやないけ、ということかも知れません。

しかし、この「マクラーレンF1」は「ロングテール」というホモロゲモデルでほぼ吊しのまま、ル・マン参戦、ワンツーフィニッシュで伝説になります。

ホンダから、エンジン供給を受けられずにBMW製のV12を積んでいました。

これが、ホンダ製ならスゴい宣伝効果と、日本車の中で突出したブランドイメージになったのではないか、日本の企業体質からすれば、エンジン供給を断ったのは正解かも知れませんが、その後ホンダはミニバンメーカーになってしまいました。

本田宗一郎が生きていたら、違う未来だったかもしれませんね。

先日、そんなNSXの2代目が、ひっそり生産を終えました。発売当初はフロントのトルクベクタリングやモーターアシストのパワーユニットなど、初代同様早すぎて理解されず、成功したとは言えなかったとおもいます。

新時代のスーパースポーツ像を突き詰めた、二代目NSX。2年くらい早すぎたのかな。

 

しかし、そのコンセプトは最新のフェラーリも採用、NSXのエンジニアリングが間違っていなかったと証明しています。

そういえば、90年代のホンダ・プレリュードが採用の4ws、日産のスーパーハイキャスなどは、当時評判がいいものではないですが、今ヨーロッパの高級スポーツカーはそれらの技術を採用して、みごとに昇華しています。

とにかく、電動電動言われる時代に、どストレートなスーパースポーツを出して欲しかった!
ホンダにしかできない、国産スーパーカーの夢!二代目NSXが最後のチャンスだったけど、もちろん日本の景気では、そんなリスクはおかせないでしょう。しかし、数十年先のブランドイメージのために決断して欲しかった。

typeS!

高額でもいいから、世界のコレクターが欲しがるような車を出してほしかった!魔羅太郎オリジナルデザイン、NSXノーマル版です。

 

F1エンジンサプライヤーに復帰、その象徴である「V10」エンジンを載せて、ランホのウラカンの向こうを張ってほしかった!

そんなNSXを妄想してイラストにしてみました。今回は魔羅太郎がイラストを描いて、AIに読み込ませ、ハイクオリティで出力させました。こういう作り方ならイメージしたものが作りやすいです。

いかがでしょうか?
ノーマルバージョンとタイプRを描いてみました。日本車らしいスッキリしたデザイン。

 

typeR!

typeRです。ノーマル版より、リアトレッドが広がってます。リアスポイラーも見にくいですが、3段スポイラーになってます。各部に歴代ホンダスポーツの意匠が入っています。

 

でも、スーパーカーはアクがなければ売れません。タイプRはリアのドレッドを拡大、カーボンパーツを外装に多用して、軽量化、リアにはF1ばりの3段スポイラーをつけてみました。

技術的な裏付けがあれば、このくらいの方がマニアには刺さるはず!

レースに勝てばクルマはカッコよく見えるもの、このタイプRでル・マン参戦して欲しかった!

つづきますっ!

 

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