魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#23

こんにちは! 魔羅太郎です!

 

前回は、80年代~90年代の硬派なスポーツカーから、
当時の硬派なスポーツカーの到達点のような、F40について
お話ししました・・

速く、快適になった現代のスーパースポーツに
なんの不満もありません。

クルマの性能が上がりすぎて、
ひと昔前のレーシングカーより速くなってしまったために、
公道で売る為には、快適性を付加価値にするしか
なかったのだと思います・・

現代のスーパースポーツは、サスペンションも、エアロデバイスも
統合制御されています。
直線では、ドラッグを抑えて最高速を追求し、
コーナーでは、低速域でも数百㎏分のダウンフォースを
生み出すエアロシステムを備えています。
エアロデバイスによる、ダウンフォースとそれに合わせて
減衰力を自動調節するので、サーキットレベルで破綻の無い
車両であっても、一般公道で乗り心地が硬すぎることはありません。

フェラーリの最新スペチアーレ、F90。モーターとのシステム出力は1030馬力、エアロデバイスも最新のものが、、最近のフェラーリにはめずらしく大きなスワンネックのリアウイングがつく。

 

前回の90年代のスーパースポーツは、500馬力ほどでしたが、
700馬力が一般的な、21世紀のスーパースポーツには、
サーキットと公道の走りを両立できるシステムがなければ、
走るところがないという自己矛盾に陥ってしまいます。
90年代の、F40の凄味は、レーシングカーで公道を走るという
非日常にあったと思います・・

今回のコンセプトカーは、Aiジェネレーターに
フェラーリのル・マン・プロトの画像を反映させて
生成しました。リア回りとか、左右フェンダーのバランスが
何度やっても上手く行かないので、clip on studio
で魔羅太郎が、手描きで修正したものを、再度AIに読み込ませて
生成したものです。

ボディ下面のエアロデバイスは90年代後半のF1でさかんになります。
簡単に言うと、飛行機の羽根は、羽根の上面が緩やかにカーブを
描いていて、羽根の下面はより直線的になっています。

概念図

 

空気の特性として、物体にぶつかった空気は
『同時に収束します』。
緩やかなカーブを描いている側は、
直線的な側より距離が長いので、同時に収束する為には
直線的な側より流速をあげなければ間に合いません。

流速が上がることで、空気が薄くなるので
気圧が下がり、気圧が下がったほうに物質は吸い寄せられます・・
この理屈で羽根は揚力を得ていますが、これを上下さかさまにして、
路面とボディ下を流れる空気の流速をあげて気圧を下げてあげれば、
吸盤の理屈でクルマは下に押し付けられます。

現在のF1では、この部分にそれぞれのコンストラクターの
技術的な秘密があるわけです。
いかに、ボディ下面を抜ける空気のスピードを
あげるか、という技術ですね。

レースでは安全のため、開発コストを抑えるために
レギュレーションがありますが、スーパースポーツには
レギュレーションはありませんので、より効率的なデバイスを
利用でき、結果としてレーシングカーと同等か、または
速いクルマができるわけです・・

F90もそうですが、フロント直下に大きく開いたスペースは、グリルではありません、空気を通すトンネルの入り口になります。

 

ル・マン・プロトの写真をみてください、
ノーズの先端がハイノーズとなり、より多くの
エアを取り込んで、絞り込んだリアデフューザーから
高速で抜き出すことで、車体を路面に押し付ける
デザインになっています。

生成回数が少なく、デザインがこなれてませんね、、テイストは悪くないと思います、このくらいの アクが欲しいですよね。

 

AIで生成されたデザインは、すこし90年代のプロトカーを
意識したものですが、フロントノーズの下はスカスカで、
フロントサスペンションを支える、サブフレームしかないように
デザインされています。元画像の大事な部分は、ちゃんと
抑えて画像を作っているようです。

結果として、前半が最新のエアロデバイス、後半は
少し古いプロトカーのようになって、おもしろいデザインになりました。
すこし、おおざっぱな作りが、F40に通じる、あの時代のフェラーリを
思わせると思いませんか・・?

つづきますっ!

 

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