魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#39

こんにちは!
魔羅太郎です!

みなさんは『ブガッティ』というクルマを知っていますか、?
芸術的なエンジン、ボディワーク、レースでの戦績で1900年代初頭に活躍した、
伝説的な自動車メーカーです。

戦前のブガッティで最も有名な、『タイプ35』(模型)。1,991cc3バルブのSOHC直列8気筒エンジン搭載、当時のグランプリカーですから、今でいうと、公道を走るF1にたいなものです、、

エットーレ・ブガッティ自らが設計した、直列8気筒エンジン。奥にある銀色の真四角の箱のようなものが、シリンダー、エンジン本体です、美しいですね。工芸品とよばれ、実際に高性能だったエンジン。

ブガッティの創始者、エットーレ・ブガッティは1881年、イタリア・ミラノの芸術家一族の家に生まれました。
若くして多くの自動車のエンジンの設計に携わり、さらに1909年には、自動車会社を設立、
自ら自動車の設計を始めるようになり、高級クラスの市販車とグランプリレースで活躍しました。

エットーレが設計したエンジンを搭載したクルマは、レースではフランス・グランプリでの勝利に始まり、
第1回、2回、3回モナコグランプリでの3年連続優勝、タルガ・フローリオでの優勝などの成績を残しました。

タイプ35に対候性を持たせた、タイプ57SC(模型)。F1に屋根とフェンダーをつけたようなもの。今でいう、ハイパーカーですね、、

 

その後、自動車生産と並行して気動車、飛行機の設計を行ったが、商業的に成功しませんでした。
1939年、エットーレの息子、ジャン・ブガッティがレースカーのテスト中に事故死し、会社の業績も下向きとなり、
さらに第二次世界大戦でモルスハイムの工場は破壊され、エットーレ・ブガッティは1947年に他界しました。

その後は飛行機用エンジンを細々と生産していましたが、天才・エットーレが不在のブガッティは、
しずかにその栄光に幕を閉じたのでした、、

ガンディーニのプロトタイプEB110.サイドラインのボクシーなラインが特徴でしょうか、、同氏デザインのカウンタックを一回り大きくしたようなデザインですね、、

ここに、ブガッティのグリルの意匠である、馬蹄型はつけたくないだろうな、、(笑)

量産された『EB110』。EB110は3500cc V型12気筒エンジンに4基の石川島播磨重工業(現・IHIターボ)製ターボチャージャーを装備、最高速度350キロ、0-100キロ加速は3.5秒。ドライブトレインをフルタイム4WDとした当時最高速のスーパーカーでした。

 

1987年、イタリア人実業家ロマーノ・アルティオーリがブガッティの商標を手に入れ、
イタリアのモデナにブガッティ・アウトモビリ(Bugatti Automobili S.p.A. )を設立。
1989年、ついにその復活プランが発表され、1991年にはEB110GTを発表することになりました。
アルティオーリはロータスも買収に走り、財政破綻、1995年にブガッティ・アウトモビリは倒産、
EB110も生産を終了しました。

倒産したブガッティの技術者たちはパガーニ・アウトモビリを設立、1999年にパガーニ・ゾンダを発売しています、、
そういわれてみれば、室内のスイッチひとつにまでこだわるホラチオ・パガーニの姿勢は、エットーレ・ブガッティの
思想に近いものを感じますね、、残念ながら復活したブガッティにそこまでのクオリティーはありませんでしたから、
パガーニでそれを実現したと思えます、、

パガーニ・ユートピア、パガーニの最新作です

パガーニの内装、工芸品のような質感

 

その後、1998年にブガッティ・アウトモビリS.p.A.からフォルクスワーゲンAGが商標権を買い上げ、
2000年にブガッティ・オトモビルを設立しました。
新生ブガッティは、当時フォルクスワーゲングループ社長だったフェルディナンド・ピエヒの肝いりで、
w16型・クアッドターボエンジンを搭載し、ミッドシップ+4WD[,1000馬力越え、最高速度400Km/hを誇る
モンスター、『ヴェイロン』を発表しました。

ヴェイロン

シロン

ミストラル

 

その後基本的には、このヴェイロンをベースにマイナーチェンジのごとく、限定で新型を発表していて、
超高額車のジャンルのメジャーという感じです、、
最新に発表された、ワンオフの、・ボワチュール・ノワールは、13億8000万円とです。

ラ・ボワチュール・ノワール【仏:黒いクルマ】 ミッドシップに搭載される8.0リットルW16気筒+4ターボは、2ステージターボ化されており、最大出力1500hp/6700rpm、最大トルク163kgm/2000~6000rpmを引き出す 13憶8000万円

 

ヴェイロンのアップデート路線にも限界がきたようで、この2024年6月20日に新型を発表するとアナウンスがありました。
パワートレインは、これまで同社のハイパースポーツカーに搭載していた8.0リッターW16気筒クワッドターボエンジンから、
新たにV16気筒自然吸気エンジンと3つのモーターを搭載したハイブリッドシステムが採用されるとのことです。
このエンジンはコスワースと共同開発されたもので、システム最高出力は1825psに達し
、動力は8速DCTを通じて全輪に伝えられると予想されています。

ヴェイロン以来の、w16・クワッド(4基がけ)ターボ。片側8気筒を挟角V8としていることから、 w16型といわれる

w16の方バンク、挟角V8エンジン。エンジン長はV8なみで、トータルシリンダー数は16

スペックについても期待されており、海外メディアでは0-100km/h加速はわずか2秒、
また停止状態から5秒未満で200km/h、10秒未満で300km/h、25秒未満で400km/hに到達すると噂されており、
実質上、前身モデルとなる「シロン」のスペックを超越するものだということです。
人間にその差は体感が難しいでしょう、ですがゼロ加速での体感Gでは、エンジンではモーターにかないませんから、
そこのところを複数のモーターの一つで補ってくるのかも知れませんね、、

ところで、ブガッティのブランディングについてですが、フォルクスワーゲングループには、高級GTにはベントレーがあり、
スーパーカーにはランボルギーニがあります。この中でブガッティは非常に特別な、コレクター向けの商品としての役割を与えられています。
そのほうが、グループにとって最も効率的に利益を生むカタチなのだと思います。
ですが、ブガッティにはタイプ57というGTカーの遺伝子もあるのですから、フロントエンジンの高級GTを望む声もあると思います。
すでに、ベントレーにはW16搭載車があるのですから、W16のチューニングバージョン、またはw18エンジン開発の実績もあるのですから、
W18を搭載したFR/GTクーペもいいんじゃないかなぁ、、、なんて思いますけど。

フォルクスワーゲングループのなかで、ハイクラス・フロントエンジンGTである、ベントレーのエクストラ・ハイアーモデルがあってもよいのでは、?というコンセプトカーです、、

 

内外装についても、ベントレーが英国テイストであれば、ブガッティはイタリア、フランスのテイストで内装をまとめれば、
ベントレーとの住み分けが十分に可能なんではないかと、、

というわけで、ミッドシップハイパーカーばかり作っているブガッティが、フロントエンジンGTを作ったらという
テーマで画像生成してみました。自然吸気W16エンジンに、ハイブリッド過給で、排気量は4ℓ程度で
600馬力、4WD、内外装でベントレーコンチネンタルと差別化、上位車種というコンセプトになります。

つづきますっ!

 

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