こんにちは!魔羅太郎です!
製鉄神がヘビと関係する例の代表的なもので、そのものなのが、近江国と美濃国の境にある伊吹山です。
そのは祭神がヤマタノオロチです。
麓の美濃二宮、「伊富岐神社(いぶきじんじゃ)」の祭神、「伊富岐大伸」(イブキノオオカミ)は、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)です。
ヤマタノオロチの息子が「酒呑童子」(しゅてんどうじ)で、「鉄の御所」に住んでいたとか。
なぜ「酒呑童子」なのか、まだ分からないてますけど、ヤマタノオロチは酒に引っかかってヤられてますからねw。
もしくは、酒造と関係でもあるのでしょうか?また、調べときますw。
「鉄の御所」って、「もののけ姫」のエボシ様のタタラ場と重なりませんか?
酒呑童子は鬼ですが、「御所」というくらいなので、大王級の人物だったに違いありません!
ここでも、「鬼」と製鉄民の関係です。
後の権力者に朝廷に背く「悪としての」鬼の烙印を押されたのでしょうね!
ちなみに、美濃国一宮は「南宮大社」で主祭神は「金山彦命」(かなやまびこ)。
スサノオの母であるイザナミが、この世界のあらゆるモノを生み出した「国産み」の中で、
火の神「加具土命」(カグツチ)を産んだ時、大火傷を負ってしまう。
結局それがもとで、イザナミは亡くなってしまうのだけれど、その苦しみの中で「吐瀉物」として産まれたのが
「金山毘古神」と「金山美目」(カナヤマヒコとカナヤマビメ)なんです。
「火の神」のあとに苦しみの中最初に吐き出された「金山毘古神」は、やはり製鉄に関係があります。
さて、伊吹山の神と戦うといえば、日本武尊(ヤマトタケル)の伝承もあります。
ヤマトタケルは全国をヤマト政権の支配下に収めるために活躍したとされる人物です。
ヤマトタケルはヤマト政権を支える古代豪族、尾張氏、尾張族の活躍を一人の人物として描いたものとも言われています。
日本建国に尽力するけれど、最後はバッドエンドです。尾張族も瀬戸内海の物部族と一緒にヤマト政権を創ることに貢献しますが、
最後は物部氏に全部もってかれてしまう。
ヤマトタケルの話を一部説明すると、熱田神宮の主祭神は「草薙の剣」ですが、ヤマトタケルは神宮で草薙の剣をもらい、剣の力で大活躍。
あるとき、伊吹山の神=伊吹山を治めていたヤマト政権に従わない勢力と征討に行くんですが、
なぜか草薙の剣を持っていかなかったため敗れ、帰りに三重で死んでしまいます。
ヤマタノオロチがスサノオの時代に退治されたからなのか、ここでの伊吹山の神は、大きな白いイノシシと書かれています。
スサノオに製鉄、砂鉄製造、木炭製造を任命された出雲族の誰かなのか?
伊吹山の神=ヤマタノオロチ、草薙の剣、それにまつわる日本武尊と須佐之男の両神。
伊吹山の神から草薙の剣を取り出したスサノオに対して、草薙の剣を持っていかなかったため、
伊吹山の神に勝てなかったヤマトタケル。ハナシがリンクするので、なにか因縁を感じますね。
ふたりを繋ぐのが、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と伊吹山の神である「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」。
「草薙剣」はヤマトタケルが、草原で周りから火攻めにされたとき、持っていた剣で「草を薙いだ」ことから、この名になり、
3種の神器のひとつとなりました。
出雲族の象徴、天叢雲剣(あめのむらくものけん) ※イメージです
しかし、前にも話しましが、この剣はスサノオがヤマタノオロチを退治して、その尾を割って中から取り出した剣でしたよね?
「尾割り」=「尾張」と関係のある剣。初めは「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」。
スサノオが持っていたとは「天叢雲剣」だったんです。「出雲族」の「雲」がはいってますね。
これは「出雲族」と「尾張族」が「製鉄」に絡んで関係があったことを表しているはずです。
ヤマト朝廷側のものになってから、草薙の剣と改名されたんです。
この時代の「草々のもの・種々のもの」(くさぐさのもの)=一般人ですからね。まあ、いいです。
出雲族の創設者であるスサノオと、尾張族の象徴ヤマトタケル。
それぞれの一族と昔から土着の大製鉄部族・ヤマタノオロチとの関係ということになるでしょうか?
なぜ、尾張族が勝てなかったのかは、草薙の剣=製鉄と、伊吹山の神=ヤマタノオロチに何か理由があるんでしょうか?
草薙の剣が「製鉄民」や「製鉄ルート」で、それを失い、伊吹山も攻略できず。この頃の琵琶湖を取り囲む山々の山麓は、
たたら製鉄を育くんだ「和鉄」の一大産地です。
かなり、ハナシそれましたねw。
ヤマトタケル、尾張族、熱田神宮、天叢雲剣、出雲族、ヤマト族…ここは、また改めて、やります。
次回はヤマタノオロチと同等に古い製鉄神、アラハバキとは?
後から来た「出雲族」のスサノオに統べられた人々とは?
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