こんにちは、魔羅太郎です!
畿内を拠点に、砂鉄、鉄鉱石、燃料となる木材を集めて「製鉄」にいそしむ、スサノオ。
「鉄器」を量産し、日本全国、朝鮮半島の「伽羅、任那(から、みまな)」(倭人の文化圏)に流通させることで
勢力を拡大する狙いがあったと推測しています。
その先には、メソポタミアのような「国家」建設を目指していたのではないでしょうか。
だいぶ前にやりましたが、当時の製鉄には大量の「木炭」が必要です。
木炭の製造は、木材を「無酸素に近い状態」で長時間燃焼させなければなりません。
これは「不完全燃焼」です。
実際、木炭が出来るまでに出る煙には段階的に変化が起きるんですが、
初めのうちは木材の中の比重の重い水蒸気がモクモクと出てきます。
その後は、木炭が仕上がるまでに、木酢(もくさく)や、タールなどを含む「辛酸煙」が続きます。
簡単にいうと、目にヒリヒリと滲みて、喉がイガイガとするような煙が立つんです。
ですから、中世以降、炭焼というのは、山の上の高いところ、里から離れたところで営まれるものでした。
「鬼滅の刃」の主人公「竈門炭治郎」も炭焼きが生業でしたが、「山の民」でしたね。まあ、いいです。
この「木炭生産施設」を複数作り、燃料を確保しなければ、「鉄の量産」は難しいはずです。
また、大量の木炭を作るために木材を伐採するために「鉄」の斧や鉈が、やはり大量になければ、大規模製鉄もできません。
想像してみてください、子供の頃から「科学的知識」を刷り込まれた現代人と違い、
いままで素朴に原始農耕、採集を営んでいた縄文人が、突如至るところでモウモウと煙が立ち上り、
空を覆う様子をどう感じていたのか?
古代人にとって、空を覆う「煙」は「雲」と同じです。
その「雲」は、生命の恵みである「太陽」を隠す不吉な「雲」であり、当時の人々は困惑を隠せなかったのではないでしょうか?
雨の恵をもたらす雲とも違う訳ですから。
ここで、魔羅太郎は誤解を恐れず、大胆な仮説を披露しまますw。
「出雲族」とはこの「雲」を「出す」一団=一族という意味で呼ばれるようになった名称ではないでしょうか?
この「出雲」の由来には、もうひとつ説を持っていますが、後ほど語ります。
「出雲」という地名は、奈良盆地にもあります。「出雲」の発端は、山陰ではなく、
スサノオが機内で始めた大規模な「製鉄事業」にあったのではないでしょうか?
初めはウェルカムだった、既在の縄文人が、この「雲族」にどう反応したのか?
その前に当時の日本列島に生まれつつあった「国」の概要について語ります。
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