こんにちわ! 魔羅太郎です!
古事記では「タギリビメ」はスサノオ国、後の出雲の王、「大国主(オオクニヌシ)」と結婚したと書かれています。
そして、その実子が「阿遅鉏高日子根神(アジスキタカヒコネ)」と「下光比売命、下照媛(シタテルヒメ)」とされています。
ちなみに、「大国主」は入婿ですので、スサノオの血を引く息子ではありません。「葦原醜男、葦原許色男(あしはらのしこお)」という別名から、
カナン系(中東)の渡来人だったとも言われています。カナンは古へブル語で「芦原」を意味し、醜いのか、色男なのか分からない名前は、
見慣れない外見をあらわしているかもしれません。
さて、「阿遅鉏高日子根神(アジスキタカヒコネ)」の名はあまり有名ではありませんが、先に言っちゃいますと、
出雲の国譲りで登場する「事代主神(コトシロヌシ)」、「賀茂建角身命(カモタケツヌミ)」、「鴨大御神(カモノオオミカミ)」と同一人物です。
というか、「事代主神」は役職名、「賀茂建角身命」は後の尊称、「鴨大御神」は神社の祭神としての名称です。
もっとわかりやすく言うと、昨今知られるようになった「八咫烏(ヤタガラス)」のことです。「八咫烏」は世界最古の秘密結社のひとつとも言われていますが、
その始祖は「アジスキタカヒコネ」ということになります。
ちなみに「大御神(おおみかみ)」は、三柱にのみ与えられる最高位にあたる名で、「天照大御神」、「伊邪那岐大御神」、そして「鴨大御神」です。
「伊邪那岐大神(イザナギ)」は神産みの神ですし、「天照大御神」は「皇祖神」ということで最高位というのはわかるのですが、
一般的に出雲国の一宰相である「事代主神」=「アジスキタカヒコネ」が「大御神」なのかは「理由は分からない」とされています。
この理由は、出雲の国譲りと大和王朝設立に、出雲族の人間である「アジスキタカヒコネ」が大きく関わっているからなのですが、
後に説明いたします。
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