魔羅太郎と黒光りZの旅#33

こんにちは! 魔羅太郎です!

「邪馬台国」成立の場所、年代については諸説あります。

ここでは渡来した「江南人」が朝鮮半島の南部「伽耶・任那(かや・みまな)」と九州北部の形成する海洋農耕民=「倭人」と作りあげた
小国家という「仮説」で話を進めていきたいとおもいます。

精算の効率化・食糧確保は貧富の差と階級を生む。

 

縄文期にも農耕は行われていましたが、「江南人」は、より高度な水稲農耕を持ち込み、「邪馬台国」「弥生文明」は飛躍していきます。

さて、同時代のスサノオはというと、畿内で「製鉄」と「農耕」を押しすすめます。
ここからは、既存の歴史学抜きで、魔羅太郎の独自目線で語っていきます!

先進技術や知識、珍しい産品、異国の権威などを利用して、有力者一族と同化しながら首尾よく機内に入ったスサノオ一団。

古代エジプトのナイル川【灌漑(かんがい)】の様子

 

まずはインフラ整備で稲作を初めとする農業生産の効率化。「灌漑(かんがい)」です。河川から、より多く、広く水を引き込んで田んぼを潤す。

この、「灌漑」には高度な土木技術が必要です。川の水をコントロールする事は、「治水」にも繋がりますので一石二鳥の事業といえます。

「川」はその形から「龍神」に例えられることが多く、「龍蛇」や「オロチ」を倒す英雄譚の多くは「治水」を暗示しているとも言われています。

スサノオの「ヤマタノオロチ」神話にもこの説がありますが、魔羅太郎は「先住製鉄集団」の吸収を暗示したものと解釈しています。

当時の人々にとっては、食料確保と河川の氾濫から開放されるという、この知識、技術をもたらしたモノは「神」だったでしょう。
もちろん、現代人の私たちは、これが、自然破壊の第一歩ということを知っています。

製鉄による、農具・武器の強化発展。

 

農業の効率化に欠かせないのが、「鉄製農具」でしたよね。大規模な製鉄施設を作り、「鉄製農具」「鉄製武器」を大量生産します。

それまでの「銅剣」や「銅鐸(どうたく)」は当時の人々にとって実用品というより祭祀の道具でした。

銅は柔らく、脆いため武器や農具としての利用は不十分だったんです。

少量生産されたり、大陸からたまに輸入される「鉄器」は貴重なもので、勿体なくて使えない。
お宝だったわけですが、大量に生産されれば、「道具」として利用できます。

1次産業である、農林水産を効率化し、人口を支え、2次産業で土器や鉄器など加工品を大量生産し、
生活の質を上げ、余剰品は流通させることで、富の蓄積になります。

江戸から明治に変わる時期や、敗戦後にも似たようなことありましたよね。

人口が増えていけば、より大きな田畑が必要になる。水や日当たりの良い土地をもとめるようになります。
土地というものは唯一のものですから、欲しければ、見つける、譲ってもらう、それが無理なら奪うしかありません。

河川の「灌漑」のような、大規模なインフラ整備にはしっかりした「指揮系統」が不可欠だったでしょう。
この指揮系統はそのまま、「軍隊」となります。

より優れた「鉄」を持つものが、より優れた「加工技術」をもつものが領地を広げていきます。

 

このように、大きな産業革命をもたるしたスサノオ一団は、当時の縄文弥生期の人々にとっては「神」だったことでしょう。
より豊かで安定した暮らしはいつの時代にも変え難い価値ですから。

ただし、魔羅太郎は、1万6000年続いた、それまでの縄文文明が、遅れていたとは思いません。

 

 

摩羅太郎は、世界中の遺跡や神話から、高度に発展した先史文明があったと確信しています。
縄文文明がその時代の末裔だとしたら、あえて前時代の失敗を繰り返さないために、生活を変えず、
1万年以上自然と共存した生活をしていたのかもしれないからです。

しかし、世代を経て、ふたたび「物質的」文明を歩み始めたのが、この時期だといえます。
今、皆さんが覗き込んでいるスマホやパソコンに繋がる「始まり」だといってもいいでしょう。

日本神話においては、「イザナギ、イザナミ」の国産みの「最後」に産んだ「火之迦具土神(ヒノカグツチ)」は「火」の神であり、「鍛治の神」です。

国産みの最後の神ということは、そこから先は「人の作り出す世界」となります。
「火之迦具土神」を産んだ「イザナミ」は「火」を産むことでか「ホト」=女性器を焼かれて死んでしまうのですから。

天界から『火』を盗み『人類』にテクノロジーを教えた『プロメテウス』

 

ギリシャ神話では「プロメテウス」が天界から「火」を盗み、「人間」に「火」=テクノロジーの源を教えたとされています。
この「火」も「鍛治の神」=「ヘパイストス」から盗んだもので「製鉄」と関係があります。

ギリシャ神話の鍛冶の神、ヘパイストス

 

そして、「Prometheus(プロメテウス)」の名は「Prome」は「前に、進める」という意味であり、「theus」=「神」という意味です。
つまり、「火」というテクノロジーを人に与え、「神に進めたもの」「人を神に近づけたもの」ということになります。

しかし、神話の中では 「火之迦具土神」も「プロメテウス」も「父神」によって殺されてしまいます。

ともに、「テクノロジー」「人にテクノロジーを与えた罪」として。

そして、「スサノオ」も「製鉄」と「テクノロジー」「物質文明」の神。

これが、なにを暗示するのか、一旦置いておいて、ハナシを進めます。

つづきますっ!

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