魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#22

こんにちは!魔羅太郎です!

 

最近のクルマ、特に500馬力オーバーのスーパースポーツは、
メディアなどで記事に目を通すだけではありますが、
性能面では、ひと昔前のレーシングカーを凌駕していますね、、

速いだけではなく、快適性まで兼ね備えている点が、
昨今のトレンドですね、、

フェラーリF40。前身の288GTOからさらに進化したモンスター。今回の話題です。

 

30年ほど前、丁度日本がバブル景気に沸いていたころ、
初代ロードスター、R32-GTR、NSX、FDRX-7、などが
次々と発表され、そのどれもが今も名車と呼ばれています。

ポリカーボネート性リアウインドウ。ラジコンのボディのように軽そう!

 

開発に潤沢にお金を使っていたじだいですので、
エンジンや、シャシーの新構造が発表され、とくにサスペンションは
日産がすごかったですね、、プリメーラとか普通のFFセダンでしたが、
リアに複雑なマルチリンクを採用して、ヨーロッパのスポーツセダンを意識した、
やる気満々の商品でした。実際にハンドリングは好評で、ヒット商品になりました。
メーカーも消費者もハンドリングにこだわってましたね、、
その流れのスカイライン32GTRだったんですよね。

F40エヴォルツォーネ。GTクラスでルマン参戦。

 

日産は1990年代に、ハンドリングで世界一になるという『901運動』を
全社目標にしていましたから、もはやハンドリングオタクだったんですよね。
今は電動化で頑張っています、、

まずカッコよくなければ、イタリア車じゃない、、とでも言いたげな、ベース車のピニンファリーナデザインと、冷却に必要な数々のダクト、シンプルで完璧はバランスのリアスポイラー、、ボディの中央を貫くパーテイングライン、、オイルとガソリンの臭いのクルマ。

 

ホンダのプレリュードは、今や死語と言える、『デートカー』でしたが、
FFなのに、フロントにダブルウイッシュボーンサスペンションを採用、
メディアに、フロントノーズの低さはフェラーリ以上を謳っていましたから、
今考えると異常なことです。

ブリスターフェンダーでさらに全幅が広がったエヴォルツォーネ。

 

FFエンジンは横置きになることが多いので、サスアームの長さが
重要なダブルウイッシュボーンの形式は、スペース的に合理的では
無いんですが、スポーツカーより低いノーズの実現と当時ホンダが活躍したF1と
同じ形式というスペックシートのために開発されたものでした、、
もちろんストローク量がとれないので、乗り心地はガッチガチです。
ただ、FFなのにハンドルの切れは良かったです、街乗り速度ではですけど、、

こうやっていみると、嘘みたいなデザインW

 

あれから、30年で自動車事情は変わり、エンジンやサスペンションの
新機構より、燃費性能、排ガス性能が重視されるようになり、
ある意味、日本人のクルマ熱は冷めてしまったと感じます、、

さすが広報写真、カッコよく撮ってる

 

クルマも大容量ターボチャージャーからの吸気温度を冷やすかっていうよりも、
熱損失をいかに出さないか、エネルギー効率を上げるかという方向に進歩しました。
機械としては正常進化といえますが、移動時に必要な最低限のパワーを
効率よく、、も大事なことですが、どれだけパワーが出せるんだという
単純な欲求も捨てがたい、、

くやしいけど、やっぱりかっこいいな、、

 

日本がバブルに沸いているころ、そんな単純な欲求の原点のようなクルマが
発表されました。フェラーリF40です、、なんて甘美な響きでしょうか、
フェラーリの創始者、エンツォ・フェラーリの情熱を形にしたクルマです。

空力の鬼!

 

1960年代から続く、鋼管チューブラーフレームに当時最新のカーボン素材を組み合わせて
車重はおよそ、1100㎏。3,0リッター・V8ツインターボ、478馬力を発揮し、パワーウエイトレシオは、
2.3㎏/㎰。R34GTRを280㎰として、パワーウエイトレシオは5.64㎏/㎰、半分しか利ありません、、
さらに、大排気量ターボで、この当時はインジェクションポンプを現在のようにオンデマンド制御して
ませんので、下の回転域ではスカスカ(ノッキングを抑えるため圧縮比を落としている)、
過給が始まるといわゆる、ドッカンターボでしたので、『まっすぐ走らない』ということは
本当にあったと思います。

現代の700㎰オーバーのスーパースポーツ比較して、478㎰はたいした数字ではないですが、
パワステはおろか、ブレーキブースターもついてないんですから、レーシングマシンそのもののパワーウエイトレシオ
とあいまって、とんでもないスパルタンなクルマですよ、、ポルシェやフェラーリってそんなクルマだった
んですが、NSXショック以降、ティプトロでザギンのチャンネーがヒールで乗り回すようになったんですよね、、
だからこそ、今があるわけで、いいか悪いかというより、時代なんですよね。

今回、AIに描いてもらったフェラーリのLMPハイパーカー。古いけど分かりやすい形ではある、、

 

今年はルマン、ポールトゥフィニッシュを飾ったフェラーリ・ルマン・プロト、ハイパーカーを描こうとしたんですが、
新しくも古くもないデザインになってしまいました、、
機能がデザインになるという意味で、また、定められたレギュレーションにしたがって、速いクルマをつくると
形が同じになってしまう、これはシュミレーターが同じだと同じデザインに行きついてしまいます、
自前でシュミレーターがないチームはおのずと似たマシンになってしまう。

エンツォ・フェラーリが生きていたら、たぶんルマン・プロトはカッコ悪いから認めなかっただろうし、
政治力でルマンのレギュレーションを変えたでしょうね、、僭越ですが、
クルマの形、情熱が大事だと分かっている人だったんだろうと推察します、、、

F40はエンツォ・フェラーリの魂を体現したクルマだったと思います、、
正月中にF40のようなコンセプトカーが描けたら、また報告いたします!

つづきますっ!

 

 

 

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