魔羅太郎と黒光りZの旅 コンセプトカー編#24

こんにちは! 魔羅太郎です!

 

ロータスといえば、創業者のアンソニー・コーリン・チャップマンが
発売した、バックヤードビルダー向けのDIYで作る『マーク6』に
はじまり、独自のスポーツカー理論とユニークな発想で、優勝を
争うF1コンストラクターにまで上り詰めた、名門ファクトリーです。

ロータス創業者 アンソニー・コーリン・チャップマン

60~70年代は、のちのマツダ・ロードスターの原型である、ロータス・エラン、
ツーリングカーレースで活躍した、ロータス・コーティナ、スーパーカー世代に
おなじみ、『サーキットの狼』で主役のマシン、ロータス・ヨーロッパ・スペシャル、
スパイ映画、『007』で水陸両用のボンドカー、エスプリなど、
市販車においても歴史に残る名車を送り出してきました。

バックヤードビルダー向けスポーツカーから始まった、ロータスの歴史

ロードスターの元ネタ、というよりメーカー側も現代版エランと明言している。ロータス・エラン、ライトウェイトスポーツの代名詞。

60年代ツーリングカーの雄、コーティナ。

 

ロータスの魅力は、速さを追い求めるユニークなアイデアと、合理的な
割り切りにあります。

 

これは、『サーキットの狼』のモデルカーです。ロータス・ヨーロッパSP

エスプリ

 

F1では、バードケージフレームに直列8気筒エンジンなどをフロントに
詰め込んだ、それまでのF1マシンの中で、ミッドシップシャシーを
開発。エンジンそのものをリアサスペンションの取り付けフレーム、剛体と
して利用、軽量化と高剛性を両立する現代のレーシングカーまで
続くアイデアです。

イギリス人F1ドライバー、英雄、グレアム・ヒル。その背後には、フォード・コスワース・DFV。サスペンションアームが、エンジンに直付け。ロータスの発明でした。

グランドエフェクトカー。モナコグランプリ優勝。

さらに、直列8気筒、12気筒、16気筒などエンジン出力で、
他を圧倒するという発想から離れ、フォード製、コスワース社チューンの
V8エンジンを採用。コンパクトで軽く、フェラーリのように歌いませんが
当時は信頼性があり、80年代までにほとんどのチームが採用すようになり、
優勝するならコスワースDFVでなければ、と言わしめるほどでした。
自社エンジンにこだわらず、安価なエンジンでも、マシン全体のパッケージで
勝つ。これも、ロータスの合理性です。

ロータスの神髄は、マシンの軽さにあり、軽ければサスペンションを
緩めて路面追従性をあげることができる、ブレーキ、エンジン、車体剛性など
を軽量化することができる。90年代から2000年代にかけて、ロータス・エリーゼが人気だったのも、現代のクルマとしては望外のライトウェイトスポーツ
だったからです。

エリーゼ、モダンロータスの名車

ポルシェ・ケイマンなみの値段、パッケージになったエミーラ。

そんなロータスですが、中国のジーリー傘下に入り、電動コンセプト、エヴァィヤを発表、同じデザインコンセプトの、エンジンカー、エミーラを発売。
今年、ロータスとしては、初のSUVであり、EVの『エレトレ』が発表されました。ロータスのネームバリューを使って、ポルシェのようはブランディングを
狙っているようです。主なマーケットは中国になります。

ロータスである意義は、ネームバリューを利用して、、ということでしょうか、、

往年のロータスを知るものとしては、寂しいですが、
創業者のコーリン・チャップマンが生きていれば、電動化は
もちろん、合理性を追求しえ先にSUVがあるのであれば、
躊躇なく採用したことでしょう、、
軽さという点で、バッテリーに革命があるまでチャップマンは
採用しないかもしれませんが、、。

魔羅太郎デザイン。ロータス・ライトウェイトエンジニアリングの正当進化コンセプト

 

2026年までにロータス・カーズは、ラインナップのフル電動化を
掲げています。ほんとにそうなるのか、半信半疑ですが、
中国企業の立場では、EV化を推進していきたいところでしょう。

今回のコンセプトは、エミーラになって薄まってしまったロータスの
味を、呼び覚ますエリーゼの後継車種、しかもEV,または
ハイブリッドという設定です。トヨタのV6を使い続けるロータスですから、
トヨタ製ハイブリッドエンジンをつかった、高性能スポーツは
現実的では、、と思います。

つづきますっ!

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